WORK
仕事内容
あなたの今のお仕事(現場)を教えてください
大阪マネジメントセンターで海原やすよ ともこ、祇󠄀園、見取り図の3組を担当しています。
マネジメント業務は様々ですが、スケジュール管理と現場対応が基本です。
出演依頼が届いたときには、内容を確認しつつ、先方へスケジュールをお渡しします。現場ではより良い状態で芸人さんにパフォーマンスしていただけるよう出来る限りサポートします。
その他にもライブを企画してプロデューサーとして動いたり、メディア出演に向けて各局へ営業をしたりなど、実務は多岐にわたります。
華やいだ世界ではありますが、わたしが経験した感覚で言うと、想像していたよりも地道な作業が多い印象です。地道な種まきが先々で花開くこともあり、そういう意味で面白い仕事だと感じています。



仕事における、あなたの役割を教えてください
スケジュール管理や現場対応はもちろんのこと、担当する芸人さんの未来を一緒に見据えていく役割です。
芸人の世界は熾烈な競争社会です。今が順調だったとしても、そこでとどまると、たくさんのライバルたちに競り負けてしまいます。
担当している芸人さん自身が何をしていきたいか、何が向いているかを考えながら、一緒の未来予想図を描き、今のタイミングでやるべきことや5年後に向かってやるべきことを整理しつつ、そこで決めたことを実現させるために、自分ができることは何かと考え、動いていきます。
マネジメントの仕事のココが面白い。
芸人さんは優しい人が多いので、本当に日々が楽しいです。
芸人さんとマネージャーがチームになって描いた目標が形になったときはやりがいを感じます。
海原やすよ ともこのお2人とは『二度目の上方漫才大賞受賞』と『なんばグランド花月でのトリを務める』を掲げ、一丸となって動いた結果、どちらも叶えることができました。もちろん、何よりも芸人さんの力が大きいですが、後日ご本人から「幸せのおすそ分け」と感謝の言葉とプレゼントを頂戴したときに、「チームで叶えたんだ。」と嬉しい気持ちになりました。
マネージャーとして求められる資質
入社していろいろな芸人さんや社員にまず教わったのは、嘘をつかないことです。
あとは、この人のために動きたい!という気持ちを持てる人がマネージャーに向いていると思います。
仕事をする上で心掛けていることを教えてください
芸人さんそれぞれに合わせて柔軟に対応していくことを心がけています。
人それぞれの喜怒哀楽を日々現場で感じ取って、芸人さんが不安に思うことは解消したり、楽しいと感じたことは増やせるようにしたりしながら、新たな現場へと送り出すサポートができたらと思っています。
ほかには、攻めの姿勢です。失敗をしたとしても、攻めの姿勢でチャレンジできていたかどうかを大切な軸にして、振り返るようにしています。
EXPERIENCE
社歴・失敗談


吉本興業に入社した動機・きっかけを教えてください
小さい頃から、なんばグランド花月や品川にあったよしもとプリンスシアターで寄席公演を何回も家族で見に行ったり、バラエティーが大好きで夜更かしして見ていたり、お笑いが好きな家庭で育ったのが影響していると思います。 学生時代はストリートダンスサークルに所属して、イベント出演やダンスバトルに参加する生活を送っていました。就職活動時期によしもとがダンスの新規事業を始めるというニュースを見て、好きなお笑いとダンスがリンクしていて漠然と「楽しそう!」と思ったのが、志望したきっかけです。
吉本興業に入社して今までどんなお仕事(部署)をしてきましたか?
入社以来、大阪マネジメントでマネージャーをしています。 担当していた芸人さんが東京に拠点を移すこともあり、少し寂しい気持ちになる時もありますが、担当を離れてもずっと頑張ってほしいと遠くから見守っています。
吉本興業だから味わえた経験を教えてください
入社1年目にDJが得意なギャロップ毛利さんを担当した際、芸人さんのネタとネタを音楽でつないでコラボネタにする『MASH UP』というライブをなんばグランド花月で開催しました。それを「これ、面白そう」と思ってくれた先輩社員が視察に来て、「面白いから沖縄国際映画祭を盛り上げる音楽ステージプログラムでやりたい」と言ってくれて、それが沖縄の地で実際に行われたことです。 「得意のDJを活かしたイベントをしませんか?」という自分自身の発言から、いろいろな方のサポートを受けてなんばグランド花月を超満員オールスタンディングで盛り上げ、それがさらに沖縄と場所を変えて大きく広がった時に、これはよしもとならではの魅力だなと感じました。入社1年目の意見でも芸人さんの力を借りて実現することができたり、部署の垣根を超えて広がりを見せることもあったりと、吉本興業らしさを感じる出来事でした。
飛び上がるほど嬉しかったことは?
お笑いの賞レースでもっとも歴史のある「上方漫才大賞」、なかでも2018年の上方漫才大賞は、ダイアンが大賞・祇󠄀園が新人賞と、担当2組が同時受賞し、忘れられない思い出となりました。
入社1年目から東京へ送り出すまでの3年間担当していたダイアンのお2人とは、大賞受賞を目指していました。なんばグランド花月での単独ライブを企画し、チケットは即完売。
「これだけの人気があることをアピールするために、追加公演とそれをライブビューイングもしましょう!」と提案し後日開催することに。大賞受賞時の理由に、この追加公演とライブビューイングのことも入っていたときは、涙がとまらないほど嬉しかったです。
「やってしまった!」失敗から学んだ思い出は?
放送日前日に、放送日のダブルブッキング(裏かぶり)が発覚したことです。
すぐに上司に連絡し、たくさんの方に迷惑をかけ、各所謝罪しに伺いました。
ミスは仕方がないから、どう挽回するかが大事だと上司に教わり、それ以来教訓にしつつ、失敗してしまった後輩に対しても伝えるようにしています。
吉本興業で達成したいことは?
2012年、吉本興行の創業100周年の特別公演があった「伝説の一日」のような大規模ライブをしてみたいです。生活に必要不可欠ではないけれど、彩りをあたえる“お笑い”に支えられて生きている人たちに向けて、「お笑いってイイよね」と再認識しあうような、明日への活力になるライブを大阪から日本中、世界中に届けられたらいいなと思っています。
MESSAGE
お世話になっているあの方から

祇󠄀園さん インタビュー
【Q 田中さんと初めてお会いしたのはいつですか?】
櫻井:
2016年の末にご挨拶をさせて頂いたと思います。「スマイルフェス」の会場だったはず。
【Q 田中さんの仕事ぶりはいかがでしょうか?】
櫻井:
田中さんが担当マネージャーになる時に、色んな先輩芸人さんから「良かったね!もう安心だ。」と声をかけてもらったのが印象的ですね。担当はもう4年目なるんですが、あの時、先輩方が言ってたことが普段からよく分かる仕事ぶりですね。
田中:
祇󠄀園さんが優しいだけです。優しさに甘えないようにプレッシャー感じながらやってます。(笑)
木﨑:
見た目とは違って、ちょっと男勝りな感じというか、結構気強いと思います。だから仕事をたくさんとってきてくれる。(一同笑い)
【Q 田中さんの失敗エピソードや印象深い話がありましたら伺わせてもらえますか?】
櫻井:
失敗っていう失敗はほんとにないな。年末の特番などでマネージャーの失敗エピソードなどのヒアリングがあった時は、田中さんになる前の前任マネージャーの話をすることもあります。
木﨑:
失敗とかは特にないです。田中さんは小さいんですけど、めちゃくちゃ食べるんですよ。
櫻井:
あっ!そうだ。
木﨑:
一番覚えてるのは、東京の仕事終わりで、新大阪に帰る間、ちょっと小腹空いたなって話を2人でしてて、夕食を食べた後やったんですけど、僕が「なにか食べる?」って聞いて、田中さんが持ってきたのが、ダブル焼肉弁当。(一同笑い)
田中:
大食いなんです。意識しているわけじゃないですけど、食べるのは大好きです。
マネージャーは芸人さんとごはんを一緒にする機会も多く、そこで生まれた案とかもあります。私にとってはすごく大事な時間です。
【Q 田中さんへ日頃の感謝の言葉をいただけますか?】
櫻井:
3人で1回今後の方向性のことについて話したことがあって、その時田中さんが「それぞれの個々の活動を全部やめて、賞を獲りにいきませんか。」って言ってくれたんです。
その結果もあって、2018年4月に第53回上方漫才大賞の新人賞を獲ることができて、本人も言うのが嫌やったと思うんですけど、僕らのことを考えて言ってくれたことに、本当に感謝ですね。
木﨑:
今までマネージャーのイメージって、僕らのスケジュール管理してくれるだけやと思ってたんですけど、アグレッシブにどんどん売りこんでくれるところが有難いですね。ただ、この社員インタビューを見て頂いてる方のためにも言いたいのは、もうちょっとプライベートを充実してもらいたいなと。吉本に入ったら仕事仕事になってしまうと思われるので、幸せになって頂きたいです!
田中:
幸せを願ってくれるなんて、嬉しいです。(一同笑い)