WORK
仕事内容
あなたの今のお仕事(現場)を教えてください
劇場(よしもと幕張イオンモール劇場、神保町よしもと漫才劇場)やスクール(NSC東京、NSC東京ビジネスコース、NSC札幌)、さらには子会社の経理全般を担当しています。現場が作成する収支表の承認、請求書の発行、支払処理、入金・未収債権の管理、予算作成のフォロー、監査対応等が経理の主な仕事です。タレントさんへのお支払書の確認、発送作業も任されています。
吉本という会社の特性上、情報の扱いにはとくに気を付けています。タレントさんのギャラや個人情報を扱う部署だけに、ほかの会社よりも厳重に取り扱いをするようにしています。当たり前ですが、ミスの許されない仕事なので、自分なりに「ここはどうなんだろう」と少しでも気になった部分があれば面倒がらずに各部署の担当に確認を怠らないようにしています。そうすることで、未然にミスを防ぐことにもつながります。公演はされているのに、支払いに必要な書類が出されていないときがある。そういう支払い漏れをなくすために、経理でも調べられる範囲では調べるようにしています。



仕事における、あなたの役割を教えてください
担当部署の最終承認者として、毎月の締めに向けて、計上漏れやミスのないよう、またタレントさんへの未払い等が起こらないよう、細かく数字のチェックをしています。私が担当している部署は劇場やスクールなど、本社以外にある部署が多いので、電話やメールでの確認が多くなります。締め直前には、現場の方に確認・催促の電話やメールをしつこく送ってしまうこともありますが、そこで意識するのは、現場の方々の忙しさです。もちろんスケジュールを守ることも大事ですが、できるだけ現場の方に寄り添い、“相手の立場に立ったコミュニケーション”を取るように気を付けています。
仕事のココが面白い(やりがい)
吉本の業務は幅広く、多岐に渡ります。経理にまわってくる処理の案件も毎月膨大な数になります。締め日の間際は一気に処理することが増えて、残業も多くなり大変になるのですが、「この部署ではこれ」というTo Doリストのようなものを部署ごとに自分なりに作っていて、それをひとつずつ潰していくのですが、それらがすべて(=きちんと締め作業が)が終わったときは達成感を感じますね。
求められる資質
経理というと“数字を追いかけ、内勤で地味な仕事”というのが一般的なイメージかと思います。でも、意外かもしれませんが、経理は「人とやりとりをすることが好き」というコミュニケーション能力が問われる仕事だと私は思っています。数字に強いというのももちろんですが、それ以上に、人とこまめに連絡をとることがすごく必要とされます。それさえあれば逆に経理の仕事は乗り越えられるのではと言えるほどです。経理発信の問い合わせだけでなく、「これはこういう風な精算はできますか」など担当部署からの問い合わせも多いので、それが苦にならない人が向いていると思います。
仕事をする上で心掛けていることを教えてください
忙しく大変な仕事をされている現場の方のことをきちんと理解し尊重しながらも、処理でのミスが起こらないよう、積極的にコミュニケーションをとり、確認作業を徹底することを心掛けています。部署の垣根を超え、現場の方ともしっかりコミュニケーションを図っていくことで、良い人間関係を築き、仕事も円滑に進められていると思っています。
正直、現場の方からすると経理の存在は頼りにはしているけれど、嫌われやすい存在というか(笑)。必要なやり取りをドライに伝えるだけになると、溝はどんどん深まり、結果、お互いに抜けができてミスにつながる。だからこそ日々のコミュニケーションが大事なんですよね。
EXPERIENCE
社歴・失敗談
吉本興業に入社した動機・きっかけを教えてください
前職では、大学卒業後新卒から4年半ほどは銀行の窓口業務を担当していました。その経験から、数字を扱う仕事、どの会社でも需要のある仕事に就きたいと思い、「経理」の仕事に興味を持ちました。経理という職務の経験はなかったのですが、そこに興味があったことと、また昔からお笑いが大好きなこともあり、吉本への入社に至りました。
それまでいた銀行というところと、エンタメを扱う吉本という会社は全然ちがいましたね。入る前から風通しのよさそうな会社だなと思っていましたが、イメージ通りでした。部署同士の垣根がわりと低いというか、部署を超えて人と人がつながっている感じがすごくします。誰かに聞けばみんなが動いてくれて問題が解決する気がしますね。社員の方も個性的な方が多く、芸人さんはもちろん、作家さんなどたくさんの人が出入りしていて、賑やかで楽しい会社だと思います。




吉本興業に入社して今までどんなお仕事(部署)をしてきましたか?
入社以来、一貫して経理の仕事をしています。今は劇場、スクール、子会社の部署の経理業務の担当ですが、それ以外に企業営業、CM、スポーツなども担当しました。タレントさんのお支払書の確認、発送作業も任されています。
吉本興業だから味わえた経験を教えてください
会社でネタ合わせをしている芸人さんの姿や、取材や撮影をしているメディアの裏側の様子を間近で垣間見ることができるのですが、その環境は吉本ならではだなと思います。社内で某有名芸人さんから「ホワイトボードのペンどこにある?」「これって紙コップ入れるの?」等と聞かれることもあり、吉本興業で働いているんだなと改めて実感するとともに、「こういう芸人さんが関わる仕事の経理を担当しているんだな」と感じられてやりがいにも繋がっていますね。
飛び上がるほど嬉しかったことは?
飛び上がるほどというほどではないですが、経理の仕事のうえで、現場の方から「いつも頼りにしているよあ」「奥原ちゃんでよかった」等とお褒めの言葉を言ってもらえるときはうれしいです。その方と信頼関係を築けたのかなと思える瞬間ですね。
あとは、昔からSMAPが大好きで。あるとき、中居正広さんが収録で吉本の本社に来られたことがあって遠くから収録の様子を垣間見れたときは、ミーハーですが「吉本興業の経理でよかった」と思えました。
「やってしまった!」失敗から学んだ思い出は?
自分の担当部署を持たせていただいて間もない頃に、まだ現場のことも何もわからない立場で、ただ数字だけをみて不用意な発言をしてしまいました。私としてはあまり深い意図もなく言った一言でしたが、現場にとってみればそれは様々なことを考えたうえで出してきた予算だったこともあり、本気で怒られたことがあります。
ただ、その経験があったからこそ、現場の意図を汲むということの大切さを学んだ気がします。それと同時に右から左に言われたことをそのまま流すのではなく、どう言えば伝わるかなどを自分で考える大事さも学んだ気がします。
吉本興業で達成したいことは?
まずは今の経理の仕事を、もっと頑張りたいと思っています。経理以外にも様々な部署に携わり、たくさんの人と関わりを持ち、経験を積み、少しでも会社に貢献できるような、いてくれてよかったと思っていただけるような存在になっていくのが目下の目標ですね。
MESSAGE
お世話になっているあの方から

劇場センター・星座庸子さん インタビュー
【Q 奥原さんと初めてお仕事をしたのはいつですか?】
星座:
4年前に私がよしもと幕張イオンモール劇場の支配人になった頃からでして、奥原さんが、その幕張の劇場の担当経理になりました。
【Q 劇場と経理のお仕事のかかわり方は?】
奥原:
基本的には、劇場は毎日公演があるので、日々の売り上げの事について電話でのやり取りをさせて頂いており、現金実査で3か月に1回、劇場に伺います。
星座:
さらには、来年度の予算組みのところからマンツーマンで相談しながら進めるので、とても頼りにさせてもらっております。私がお金の計算が苦手なもので。笑
奥原:
幕張の劇場には経費の精算を担当するデスクさんがいなかったので、全て星座さんがやられていたので、特に経理とのやり取りが多かったです。
【Q 奥原さんが担当で助かったなと思うことはありますか?】
星座:
なんでも相談ができるところですね。親身になって一緒に考えてくれるんですよ。私の作業が追い付かず、提出期限に間に合わなそうになる時も、「私がここまでやっておきますので、頑張りましょう!」と励ましてくれます。やらなくていいところまでやってもらっちゃっているので、経理内で怒られてないか心配です。笑
星座:
収支作成、経費採算など、どうしても後回しにしてしまいがちな作業も、奥原さんが急かしてくれたり、手伝ってくれるのでついつい甘えてしまっております。