自分が信じたもので、
来る人を元気に明るくする
劇場をつくりたい

貸館専用劇場の仕事

五味渕 英

(株) LIVE FORWARD IMM THEATER 支配人
2004年入社

今の仕事(内容・役割)を教えてください

2024年1月に東京ドームシティ内に開業した新劇場「IMM THEATER」の支配人を務めています。
IMM THEATERは日本全国にある吉本興業の直営劇場とは異なり、主に社外に貸し出す貸館専用の劇場です。
公演は演芸が2割に対して演劇が8割ほどを占めており、私の主な仕事は公演のブッキングなどの劇場運営や、劇場主催公演の企画・制作、オーナーである東京ドームさんとの協業推進になります。

これまでのキャリアについて教えてください

2004年に入社して、マネージャーを17年間、ライブ制作を2年間担当して、今に至ります。
2007年から10年間は明石家さんまさんを担当していましたが、さんまさんの生き様や考え方に触れた濃密な時間でした。皆さんもご存知のように楽屋でもずっと喋られているのですが、「前と言っていることが違う」ということがなく、常に言動がブレない。懐も深いし、面白いし、何よりクリエイティブな方です。
IMM THEATERの語源にもなった「生きてるだけで丸もうけ」や、「落ち込むやつは自分のことを過信している」など、人生の指針になる考え方もたくさん教えていただきました。

吉本だから味わえた印象的なできごとはありますか?

やはりさんまさんとの思い出になりますが、2009年にフジテレビ「27時間テレビ」の総合司会をされた時のことです。
それまでの「27時間テレビ」は事前に収録したものを挟んでいましたが、さんまさんはその年、志願して生で27時間出続けるという伝説を作りました。私も寝ずにそれを見守りましたが、途中に夏の炎天下の中、屋外で進行するブロックがあり、その時は「さんまさん、死ぬんじゃないか」と本気で思いました(笑)。それぐらい体を張って声を枯らして、笑いを取り続けていましたから。
マネージャーになって2、3年目のことでしたが、明石家さんまという人のプロ意識の高さを目の当たりにして、忘れられない衝撃を受けました。

仕事をする上で心掛けている事を教えてください

自分が好きなこと、面白いとか楽しいと思えること、普段から考えていることからブレずに、楽しくクリエイティブに仕事をすることです。
例えばIMM THEATERの公演企画でも、今流行っている公演だからと声をかけるのではなく、本当に自分が面白いと思った公演を呼びたい。自分が信じたもので、来る人を元気に明るくする劇場運営とコンテンツ制作を目指しています。

仕事のやりがいを教えてください

笑いながら仕事ができること、仕事で笑えること、笑わせるために仕事すること、気付いたら笑っていること。すべて、吉本興業で働くからこそ感じるやりがいだと思います。
マネージャー、ライブ制作、劇場支配人と複数の部署を経験しましたが、この会社に入ってから、楽しくなかったことが一度もないです。
もちろん、しんどいこともありますけど、それを引いても余るぐらい楽しい。ルーティーンの同じ仕事がなく、色々な人に出会えるので、毎日が新鮮に感じることも要因かと思います。

入社した動機・きっかけ

子どもの頃からお笑いが好きで芸能界への憧れもあったので、テレビ局でバラエティ番組のディレクターになる道を目指していました。ところが、新卒試験ではキー局と準キー局を全て落ちたので、「じゃあお笑いの吉本興業に入ろうかな」という、本当にそれくらいの動機でした。
入社が決まって親に報告した時は、「吉本なんて、本当に大丈夫か?」と、とても心配されましたね(笑)。

今後のキャリアビジョンを教えてください

企画を考えることが好きなので、引き続き新規企画の開発ができる環境で働きたいと思っています。
ジャンルを決めずに、自分を信じて、とにかく常に脳をフル回転させられる仕事をしたい。アイデアを形にできることが、この会社の楽しいところですから。
私は湘南に住んでいるので、いつかは湘南のビーチでフェスを開催してみたい、なんて夢もあります。

吉本興業を志望している人に向けて一言

この会社は、ゆるさと緻密さがいいバランスで共存しています。何かをするのにたくさんの人の承認が必要な会社もありますが、吉本興業では熱意があれば、1人の上司の「ほな、やったらいいやん」の一言でOKだったりします(笑)。
一方で、世間のイメージよりはいい加減ではなく、意外とやるべきことはちゃんとやっている会社でもあると思います。
入社前から面白そうとは思っていましたけど、入ってみたらとてつもなく面白かったです。
世の中の人に面白いことを考えて驚かせたい、見せたい、笑わせたいと一度でも思ったことがある方は、ぜひ応募してみてください。