熱意をもって
魅力ある企画を提案する。
ヨシモトブックス
ならではの書籍づくり

出版の仕事

太田 青里

コンテンツビジネス本部 コンテンツ事業部(出版)
2018年入社

今の仕事(内容・役割)を教えてください

自社レーベル(ヨシモトブックス)で芸人さんの本を中心に、写真集、エッセイ、小説、絵本などさまざまなジャンルの本の企画、編集をしています。
また他社のレーベルで、吉本所属のタレントさんたちが書籍を制作、刊行する際のプロデューサーも務めています。

ヨシモトブックスの良いところはどんなところですか

ヨシモトブックスの魅力は、熱意を持って企画を出せば、基本的に背中を押してくれることです。吉本興業のタレントの本に限らず、どんな人の本でも提案できますし、オールジャンルの本をつくれるので自由に企画を考えやすい。2021年にはデヴィッド・ボウイの写真集がつくられたこともあります。
また、もちろん芸人さんと本づくりをする楽しさもあります。芸人さんは話芸のプロですから、やはり文章も上手。文才にあふれた人たちがたくさんいるので、発掘しがいがあります。
芸人さんと一緒に納得いく作品をつくれたとき、またその作品に対して読者からの反響がたくさんあったとき、そして重版できたとき、編集者としてやりがいを感じます。

仕事をする上で心掛けている事を教えてください

芸人さんとの向き合いを第一に心がけています。著者と編集者は二人三脚で本をつくっていき、時には表現について意見を言い合うので、信頼関係がないと伴走できません。相手に信頼を置いてもらうためにも、レスを早くするなど誠実な対応を心掛けています。
また、出版業界は斜陽産業で、市場はどんどん縮小すると言われているので、マーケットの動向を常にリサーチするようにしています。本屋にはたびたび足を運ぶようにしていますし、出版業界の専門紙などを読んで、企画やマーケティングの勉強もしています。

入社した動機・きっかけ

入社前は編集プロダクションで働いた後、8年間フリーランスで雑誌の編集や広告制作などをしていました。小さな頃から本好きだったので書籍編集もしたかったのですが、フリーランスだと実績がない状態では書籍の仕事に携われませんでした。
どうしても書籍編集者になりたくて転職活動をしていたとき、吉本興業が編集者を募集しているのを発見。
元々お笑いが好きだったので、どうせなら面白いことができそうなところがいいと思い、応募しました。

思い出の仕事は?

入社してすぐに担当させていただいた平畠啓史さんには大変お世話になりました。平畠さんはJリーグファンの方々から絶大な信頼を寄せられていて、スタジアムに行ってサイン会を実施すると200人ぐらいの方がいつも来てくださいました。一人ひとりと丁寧に接する平畠さんを見て、またお客様が笑顔で帰っていかれるのを見たとき、芸人さんてすごいんだなと改めて実感しました。
オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』のオフショット写真集をつくった仕事も記憶に残っています。番組が始まる前に企画を提案したときは、一部で「売れないだろう」と言われていました。それでも企画を通し、ふたを開けてみると2冊合わせて13万部を超えるヒットに。狙った通りの結果となって、すごく嬉しかったです。

今後のキャリアビジョンを教えてください

今、担当させていただいている方達、これから担当させていただく方達の才能をもっともっと世に知らしめることが当面の目標です。
芸人さんの本は、「どうせ芸人が書いた本だろう」と先入観から読まれないことが多々あります。芸人さんたちが本気でいい作品を書いているので、これは本当に悔しい。
その先入観を覆して、10年後に「ヨシモトブックスは良い本ばかりだ」と言われるために、ヨシモトブックスにしかないブランド力や作品力、制作力の向上に努めていきたいです。

吉本興業を志望している人に向けて一言

出版社とは異なり、さまざまな事業の1つとして出版機能があることが魅力だと思っています。
全部署の方と連携して仕事をするので、さまざまなプロジェクトを経験できる。例えば映画祭のパンフレットを制作できるなど、書籍以外の仕事の幅も必然と広がり、成長させてくれます。
また、熱意のある人間や、挑戦したいことを応援してくれる会社でもあります。年齢やキャリアに関係なく、企画が面白ければ実現することができるので、意欲がある若い人には力を発揮しやすい環境だと思います。

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