お笑いに興味がない人にも届く
サービスをつくりたい。
FANYから新しいサービスや体験を提供

デジタルの仕事

玉澤 友海

株式会社FANY プラットフォームサービス本部
2018年入社

今の仕事(内容・役割)を教えてください

吉本興業の子会社の株式会社FANYで、ファンクラブの企画・運営と、500万人近くいるFANY会員のUI(ユーザー・インターフェース)とUX(ユーザー・エクスペリエンス)を担当しています。
FANYでは、チケット販売やグッズ販売、クラウドファンディング、ファンクラブ、メタバースなどさまざまなファンコミュニティを設計していますが、全てに共通するのが「どういう体験をお客様に提供したら楽しんでいただけるか」を考える仕事だということです。

FANYの名称も考えたのですよね?

そうなんです。
色んな方にアイデアやアドバイスをいただいて生まれた言葉です。
この言葉は、面白いという意味の「Funny」とかけて考案しました。
スペルを変えているのは、「FAN」がお客様で、「Y」が吉本興業を表し、ファンと一体となってサービスをつくる意志を込めています。
もともとはファンクラブの名前としてのみ使われる予定でしたが、知らぬ間に吉本興業のファン向けサービスのすべてに用いられ、社名にもなってしまいました(笑)

仕事のやりがいを教えてください。

FANYは様々な新サービスや仕組みが集まってくるので、常に新しい施策や体験・仕組み作りができることが楽しいです。
また、FANYの組織は人数が少なく、当時入社3年目の私でもFANYの名前やロゴデザインを任せてもらえたり、入社5年目からは、サービスの年間予算策定やファンクラブの全体統括をさせてもらえたりするので、そういった裁量の大きさもやりがいに繋がっています。

仕事をする上で心掛けている事

FANYでは、お笑いに興味がない人にも届くサービスをつくりたいと考えています。
私はお笑い文化があまりない青森県の出身で、もともとお笑いファンだったわけではありません。
だからこそ、新しいファンを呼び込むサービスにしたい。
「お笑いって面白いかも!」「劇場に行ってみたいかも!」と思ってもらえるきっかけを、どんどん生み出していきたいです。

入社した動機・きっかけ

アイデアや企画を考えることが好きで、PR・広告関連で就職先を探している中、大学院の教授から「日本一面白い企業がある」と吉本興業を勧めてもらいました。
入社して気づいたのですが、アイデアを考える仕事の中でも、芸人さんという最強のコンテンツを持っていて、制作能力も持っていて、メディアも持っている吉本のような会社は他にないということです。
教授の言う通り、“一番自由で面白いものづくり”ができるのではないかと思います。

入社後はどんな仕事をしましたか?

入社後はマネージャーとして、大阪でシャンプーハット、スーパーマラドーナ、ラニーノーズを担当しました。
もともとお笑い好きではない私は、当初「荷物運びとかスケジュール調整とか大変だな…」ぐらいに思っていたんです(笑)。
でも、その3組が本当に良い3組で、FANYに異動するときは涙を流してしまうほどマネージャー業にハマっていました。
私がマネージャーの時にラニーノーズは賞レースで優勝しましたし、シャンプーハットは上方漫才大賞を獲りましたし、スーパーマラドーナもNGK単独ライブをやりました。
自分ひとりでは追えない夢を、タレントさんに見させていただきました。

吉本に入って嬉しかった瞬間を教えてください

またマネージャーの時の話になりますが、3組とも本当に優しくて、ネタを一緒に考えさせてもらうこともありました。
ネタ合わせを見ている私があまり笑わないので「つまんないの?」「どういうところが気になった?」と聞いてくれるんです(笑)。
なので「少しこのくだりが長い気がしました」とか「ツッコミのテンポが速い気がしました」と、生意気にも意見を言わせていただきました。
その後、ラニーノーズが優勝した賞レースのインタビューで「神マネージャー」と言ってくれたり、シャンプーハットも離れる時に「25年間で一番のマネージャーだった」と言ってくれたりしました。そういう言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです。

今後の目標を教えてください

吉本興業は部署の垣根がほとんどないので、FANY事業部だけではなく、色々な部署の仕事に挑戦しようと思っています。
そして、社内のあらゆる人たちに「玉澤と仕事したい」と言われる人間になりたいですね。
例えば私は今デザインの勉強もしていて、部署の業務とは別にイベントのポスターデザインなども制作しています。
これもゆくゆくは「玉澤ならかっこいいデザインにしてくれるからお願いしよう」と、皆さんから頼まれるようになりたいと思っています。

吉本興業を志望している人に向けて一言

私は学生時代、社会に出ることに対して「枠の中に収められる」感覚がありました。
でも吉本興業に入社したら、そういうものを1ミリも感じなかった。
それがいいことなのか分からないですけど、働いていると思ったことが1日もなくて、毎日遊びに来ている感覚でいます。
なぜそういう感覚でいられるか考えると、ものづくりに対する自由な環境や、周りの社員たちの前向きな雰囲気や、誰かが困っていたらみんなで助けようとするワンチームの環境がそう思わせてくれる気がします。
心の広い会社なので、働くことや会社という「枠」に抵抗がある人でも、楽しめると思いますよ。

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